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11月

患者さんの信頼を大事にしよう

看護師の仕事は、言うまでも無く患者さんと接する機会の多い能力です。また、総合病院などの場合、他の部署のスタッフと連携して看護にあたる必要が出てきます。患者さんを看護するにあたり、患者さんから信頼してもらうことは絶対条件です。患者さんが看護師を信頼しなければ、より良い看護を提供することができず、結果患者さんの回復を遅らせてしまう可能性すらあるのです。最悪の場合、患者さんが命を落としてしまう自体を招きかねません。

患者さんとのコミュニケーションは、主には言葉を使って行いますが、患者さんの状況によっては、言葉を使ってコミュニケーションを取ることが難しい場合もあります。看護師はそういった場合であっても、患者さんとのコミュニケーションをはかり、患者さんの症状や病状を推し量らなければならないのです。また、そうして得た情報を普段は一緒に仕事をしていない部署のスタッフにも正確に伝達しなければならない場合、逆に正確に伝達を受けなければならないことも少なくありません。

しかし、一口にコミュニケーションと言っても、その内容は様々です。実際にコミュニケーションを取る相手や状況によって大きく変わってくるのです。例えば、あなたの周囲にいるコミュニケーションのうまい人と同じ方法を取れば良いのでしょうか。いいえ。その時の相手の気持ちや、あなたの表情などによっても、やりとりに違いが出てくるはず。正解というものは無いのかもしれません。この場合、真似すべきはその人の取っている方法ではなく、その人の特徴です。コミュニケーション能力の高い人には、その人独自の特徴があるはずです。例えば、笑顔を絶やさない。話の途中で腰を折らない。相手の話を最後まで聞いてから自分の意見を言う。自分の話をするよりも、相手の話を聞くことに重きをおいている。他にもあると思いますが、コミュニケーションに長けている人はおおよそそのような特徴を持っています。
全てをイキナリ真似しろというのは難しいでしょう。とりあえずは1つだけでも実践してみてはいかがでしょうか。

人は、自分の話を聞いてくれる相手に対して「自分のことを理解してくれている」と感じるものです。ですので、まずは相手の話を最後まで腰を折らずに聞くというところからはじめてみてください。おおよその人が、自分を理解しようとしてくれている人に対して冷たく接して来ることはありません。この1点だけでも心がけることができれば、あなたのコミュニケーション能力は劇的に向上することでしょう。